2026/10/02
施設ブログ
ルミエール
愛光の敷地面積はおおよそ2万平方メートル、サッカーコート3面分ほどの広さがあります。その南側は東関道の側道に面しており、高さ5メートルほどの斜面には紫陽花や短く刈り込まれた草木が青々と生い茂っています
ある日、利用者さんと敷地内の外周を散歩していると、その斜面の端に鬱蒼とした雑草に覆われた階段を見つけました
階段は斜面の途中で途切れており、なんのための階段なのか不思議に思いました
何人かの職員に尋ねてみても皆、首を傾げるばかりで、そもそもそんな階段があることを知らないという答えも返ってきました
そのうちに登ってみようと思ったまましばらく経ったあと、敷地内の庭園管理や草刈り、植木の剪定などをされている庭師の方とお話をしていた際、ふとその階段について聞いてみました
すると、いや、あれはね、といった感じで草刈り機のエンジンを切り、その場所に案内してくれました
階段を登ると、その上の側道と並行した1メートル幅のあぜ道のような道がありU 字溝が設置されていました。突き当たりまで行くとマンホールがあり、そこに水が流れていくようでした
マンホールから右に折れると、木々の間を縫ったけもの道のようになっています。土は所々に穴があり、庭師さんによるとモグラやあらいぐまなどの動物が荒らすのだということでした。そしてその先には同じような階段があり降りられるようになっていました(その階段には気づきませんでした)
お話によると4年ほど前、敷地の外周路を整備している時に、側道へ続く斜面にフラットな小道があり、とりあえず草刈りをし整備していると土の中からU 字溝が出てきたのだそうです。埋もれていた土をきれいに取り除き、その先にけもの道と昇り降りする階段を作ったそうです
これで階段の謎は解けました
夏の終わりに遭遇した、いわくありげな謎の階段の先に見えたのは、愛光敷地内の庭園をくまなく見て回り、誰も見ないところまで丁寧に整備されている庭師さんの実直なお仕事ぶりと、笑顔でお話をしてくださる親しみやすいお人柄でした
愛光の広報誌に庭師さんを紹介した記事が以前に掲載されています。よろしかったらぜひそちらもご覧ください
https://www.rc-aikoh.or.jp/cms/wp-content/uploads/2025/01/e822a2a196830164a8e5dcc09c8735ab-2.pdf
2026/08/17
施設ブログ
ルミエール
8月13日の夕方から発生した線状降水帯によって、翌14日未明にかけて千葉県で全国初となるレベル5大雨特別警報が発表されました
特に佐倉市での被害は大きく、河川の氾濫や住宅浸水、道路の冠水、鉄道の運転見合わせなど、大きな災害となりました
ルミエール施設内では、13日午後7時前から止水板や土嚢を設置、それでも間に合わず食堂や一部の居室が浸水し、タオルなどで拭き取る作業に遅くまで追われました
夜間に一時的な停電もありましたがすぐに復旧し、利用者さんの健康被害はなく、無事に夜を越すことができました
家に帰る手段のない職員は愛光の寮や車中泊で夜を過ごしたそうです
対応にあたった職員のみなさんには頭が下がる思いです
14日は居室環境の確認・整備、乾かしていた物品を元の場所へ戻すなど復旧作業を行い、現在は普段の日常に戻っています
県内は災害の爪痕が残っており復旧にはまだ時間がかかりそうですが、皆様も十分にお気をつけてお過ごしください
2026/07/30
施設ブログ
ルミエール
5月に植えたプチトマトが収穫となりました。
いくつもの房にぶどうのようにたくさんのトマトが連なる、上々の出来に。
そつなく無難に実を結んでいったプチトマトたち。ひとつの房を一斉に実らせず、順々に食べごろに熟していき長く楽しませてくれる。もぎとった新鮮な果実をそのまま食べるだけで甘くておいしい。悪くない。
悪くないし──
全然悪くない。
しかし気になるのは、その隣でいまや妖気すら放つかのような、そう、きゃべつの存在。
春にいったんは息を吹き返したかに見えたきゃべつでしたが、今度こそ、もうこれ以上は…という段階になったようです。
去年の秋に苗を植えてから、期待や失望、執念や諦め、驚きや沈黙…菜園職員の様々な思いが去来したきゃべつ栽培。
スーパーに行けば無造作にダンボール箱に積み上げられたきゃべつがあり、みなさんの家の冷蔵庫にはこれといって使い道の決まっていないきゃべつがきっと眠っていることでしょう。
しかしわたしたちは10ヶ月の間、たったひとつかふたつのきゃべつがそこに実るかどうかに一喜一憂してきました。その極めて非効率な営みの中にどんな意味があるのかを考えることもなく。
いつかまたきゃべつの苗を植え、そっと土をかぶせていく菜園職員の姿を目にする時を待ちながら、ここできゃべつを巡るあれこれに終止符を打ちたいと思います。
2026/06/22
施設ブログ
ルミエール
ルミエールの利用者さんにはプロ野球や甲子園、大相撲などのスポーツをテレビやラジオで観戦することを楽しみにしている方がいます。その中で今回、大相撲が大好きな利用者さんのメイン外出として、大相撲春巡業「船橋場所」へ出かけました
朝早くから出発し、船橋アリーナへ到着すると5千人以上の観客で「満員御礼」の大盛況となっており、熱い視線が土俵上に注がれていました
プログラムが開始され、まずは大勢の力士が土俵を囲み、公開稽古が行われました。目の前で見る力士たちの姿に利用者さんのテンションも上がります。それから幕下以下の取組へと続き、その間には初っ切り、相撲甚句、太鼓実演など観客に楽しんでもらう演目が入ります
相撲甚句とは、力士が披露する囃子唄のことです。初っ切りというのは相撲甚句同様、江戸時代から続く相撲の伝統芸で、取組の前に相撲の技や禁じ手を実演しながら解説したものだったそうですが、その様式は時代とともに変化し、現代ではいわばドリフのコントを力士が演じているかのようでした。さながら二人の力士は志村けんと加藤茶、行司はいかりや長介といったところでしょうか。ときに悪ふざけが過ぎる両力士にいかりや行司が「お前らちゃんとやれ!」と喝を入れますが、志村力士が加藤力士に向け放ったラリアットがいかりや行司に命中しひっくり返る・・・普段は命を削るような真剣勝負が繰り広げられる土俵上で披露される、茶目っ気たっぷりの力士たちの振る舞いに、大笑いしながら思わず拍手を送ります
昼休憩となり、アリーナの外へお弁当を買いに行くと、力士の方々も同じようにお弁当を買い求められており、なんだか親近感がわきました
午後の演目に入り、いよいよ幕内、横綱の土俵入り。会場の雰囲気も引き締まります。そして幕内力士の取組が行われ、観客も大いに盛り上がっていました
最後は厳かな弓取式で締めくくられ、見どころ満載だった巡業に利用者さんも大満足された様子で、帰りの車中のみならず、施設に着いてなお興奮冷めやらず「楽しかった」「よかった」と笑顔で話されていました