社会福祉法人 愛光 採用特設サイト

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設立以来、福祉の新しい仕組みを率先して取り入れて、
地域とのつながりを創り上げてきた愛光。
そのはじまりにあるのは、いつも職員の想いでした。
「ご利用者の笑顔を増やしたい」「もっと相談しやすい環境をつくりたい」…、
一人ひとりの胸にあるそんな想いが、未来の福祉を変える“タネ”になる。
やってみて、失敗して、悩んで、他の方法を試して、改善して…。
そんな繰り返しがあって、いまの愛光があるのです。
ここでは愛光の次代を担う若手職員3名に、
そんな未来の福祉につながる“タネ(想い)”を
自由に語り合ってもらいました。

小川

“福祉のタネ(想い)”が今回のテーマみたいですが、誰からスタートしましょうか?

黒川

“じゃあ、私からいいですか?私は学童をもっと子どもたち主導の場にしたいと考えています。

大川

“学童って、小学生を放課後にお預かりするところだよね。

黒川

そうです!学童では支援員がいつも近くにいるからか、子どもたち同士でいざこざが起きても、大人を頼ってしまうことが多いんです。でも、学童に通っていない子たちだったら、大人がそばにいるわけじゃないから、同じような場面になっても、自分たちで解決しようとするのかなと。

小川

頼ろうと思っても、周りにいないもんね。

黒川

そうなの。その場でケンカになって1週間くらい口をきかないなんてこともあると思うんですけど、それはそれで、相手の気持ちを考えたり、なんて謝ろうって悩んだりする機会になると思って。そういう時間も子どもたちにとっては大切な経験だと思うんです。放課後の時間をどう過ごすのか、友だちとどう付き合っていくのか、なるべく大人が介入しない環境をつくることで、子どもたちに自分で考える力を育んでもらえるんじゃないかなって。

小川

どこまで介入するか…。あんばいが難しそうだね。いまなにか始めていることはあるの?

黒川

うん、悩みながらだけど、新しい取り組みを考えています。最近だと、ささいなことかもしれないけれど、放課後の時間の使い方を、子どもたちで決められるようにしたんです。遊び、勉強、おやつ…、といった感じで、ある程度要素は決まってますけどね。以前は時間割りみたいに、おやつはこの時間、外遊びはこの時間、と決まっていたものを、いまは、子どもたちが好きに順番を考えています。

大川

たしかに時間の使い方も子どもたちの「考える力」を養うことにつながるもんね。ぼくの場合は、障害者支援施設のクリエイティブワーク(日中活動)の話になるんですけど。

黒川

クリエイティブワークってよく耳にするんですけど、具体的にどんなことをやっているのか、あまり知らないです。

大川

クリエイティブワークは、愛光の障害者支援施設で昼間に行っている活動で、陶芸班とか、園芸班とか、ワークの内容によって班がいろいろと分かれているんです。たとえば、陶芸班だったら、一連の作業を「こねる」「型に流す」「模様をつける」みたいに細かく分けて、そのなかで、できる工程をご利用者におまかせする。自分の役割をもって作業に打ち込むことで、やりがいや楽しさを感じてもらえたら…、という活動なんです。

黒川

そういえば販売会をひらいて、お皿や封筒を販売していますよね。

大川

うん、販売会にはご利用者も参加して、自分のつくったものを誰かに買ってもらう経験になっているんです。

小川

自分がつくったものを見て喜んでもらえるっていうのは、嬉しいですよね。そのクリエイティブワークに大川さんの福祉のタネがあるんですね!

大川

そう。クリエイティブワークで担当してもらう工程は、ご利用者の希望やできることにあわせて決まっているんですけど、とあるご利用者に、たまたま普段とはちがう作業をお願いする機会があって。そのときに、その方の新しい一面を知ることができたんです。特性や性格をもとに作業内容を考えることはもちろん大切なんですけど、それに縛られてはいけないと痛感しました。そんなことを考えていたころ、ちょうど新しい班を立ち上げる話をいただいたんです。

黒川

縛られちゃいけない…。児童支援や高齢者支援にも通じるところですね。新しい班では、いまどんな活動をしているんですか?

大川

園芸班や陶芸班のように特定のものを決めずに、新しいことを色々試してみよう!という班なんです。いまは、地域新聞のポスティングをしたり、バスボムっていう固形の入浴剤をつくったり、コーヒーを淹れたり…。いろんなことを試してみると、やっぱり一つひとつの中で発見があって。こんなに手先が器用なんだとか、この作業はすぐに飽きちゃうんだな、とか。制限をかけずに、ご利用者の新しい楽しみを一緒に見つけていけたらと思っています。福祉のタネと言ってしまうと、ちょっと大げさかもしれないけど…。

小川

ぜんぜん大げさじゃないですよ!みなさんが淹れたコーヒー、飲みに行きますね(笑)。

大川

ありがとう。お待ちしてます(笑)。小川さんの福祉のタネも聞かせてください。

小川

ぼくの場合はお二人と比べて抽象的な話になるんですけど…。愛光を中心として、障害のある人もない人も、子どもも大人も、年配の方も、精神疾患のある方もそうでない方も…、地域に暮らす全員が福祉に関わっている構造をつくっていきたいと思っています。端的に言ってしまうと地域共生社会の実現、ですね。

大川

まさに愛光がめざしている姿だね。

小川

はい。世の中的には、「福祉施設=弱者を救うための場所」みたいなイメージが少なからずありますよね。このイメージによって、地域の方々は支援を頼りたいけど頼りづらい状況になり、私たちも支援をできない苦しさがあり、双方にとって良くないサイクルが生まれていると思うんです。この状況を変えるために、地域の方々とつながって、愛光を “いずれ自分もお世話になる場所”、“何かあったときに頼れる場所”くらいに、もっと敷居の低いものにできたらと。気軽にふらっと来てもらえるくらいになったらうれしいですね。そのためには、まず愛光という存在を周知して、良い印象を持ってもらうことが大切だと思っています。

大川

それこそ「オレンジカフェ」や「ともいき食堂」は、愛光を知ってもらう良い機会ですよね。あとは、地域共生社会に向けての多世代交流は、愛光の内部からも始められそう。

小川

まさにそうなんです。自分が愛光に入職した理由のひとつに事業の幅広さがあって、それをもっと活かせないかなと。高齢、障害、児童だけでなく、相談事業や地域福祉センターも受託運営しているので、施設間で連携してなにかできることがあるんじゃないかなと。

黒川

さっき大川さんが言っていたクリエイティブワーク(日中活動)は、学童で一緒にできませんか?バスボムをみんなでつくれたら、子どもたちも楽しんでくれるかなって。お仕事があるからむずかしい気もしますが、保護者の方も参加できたら、愛光の取り組みを周知する機会にもなると思うんです。

大川

ぜひ一緒につくりましょう!保護者やご家族も巻き込むっていうのは、たしかにいいですね。ご利用者のご家族も、関わりのある施設についてはくわしいけど、そのほかの事業や取り組みについて知る機会は少ないから。

黒川

あとは、子どもたちが障害のある方と関わる機会って少ないですよね。前に障害者支援施設のご利用者と会ったときに子どもがちょっと緊張していて…。交流の場をつくれたら、子どもたちにとってもいい経験になると思います。

小川

高齢者施設にもみんなに来てもらいたいなあ。高齢者の方はみんな子どもが大好きみたいで、子どもに会うだけで元気になられるんですよね。ご利用者のひ孫さんが面会にいらしたときにも、みんなすごく嬉しそうな笑顔を浮かべていたなあ。あと、めいわ(障害者支援施設)には和太鼓や踊りを披露される「めいわ太鼓クラブ」ってありますよね?お花見のときに演奏してくれているんですが、それ以外でも演奏に来てもらえたりしないかな…なんて。

黒川

学童にも来てもらいたいです!ついでに子どもたちに打ち方を教えてもらって、一緒に叩いたりしたら盛り上がりそう!!

小川

納涼祭の太鼓の音に感動して泣かれている方もいて。施設で演奏してもらえたら、みんな号泣しちゃうかもしれないです。

大川

うれしいお声がけ…!ちょっと提案してみます(笑)。いま3人で話しているだけでも、いろんなことができそうだね。やっぱり障害者支援ではクリエイティブワーク(日中活動)を主軸としてご利用者さんの新しい可能性を探していきたいなあ。

小川

児童支援では、放課後の時間を通して、子どもたちの「考える力」や主体性を育む学童をつくるために、色々なディスカッションをしていきたいね。

黒川

クリエイティブワーク(日中活動)を通じた、子どもたちと障害者の方々の交流も、実現したいですね。他の方からもいろんなアイデアが出てきそう!はちす苑(高齢者支援施設)には子どもたちや「めいわ太鼓クラブ」の方々も招待して…。

小川

高齢者の方のお話は、子どもたちにとっても新鮮で勉強にもなるんじゃないかな。

黒川

うん、子どもたちも喜ぶと思う。こうやって愛光の施設間で交流を深めて、まずは事業の垣根をなくして、地域の方々にも交流を広げていけたらいいですね。いまやっているオレンジカフェやともいき食堂だけでなく、他にも新しいイベントをしてもいいし、みんながいつでも訪れる空間をつくってもいいし。

小川

うん、いろんなことにチャレンジしたいね。今日話したことだけじゃなく、これからもアイデアをたくさん出し合って、その一つひとつを、ぼくたちの手で大切に育てていきましょう。

大川

うん、その先に、愛光のめざす地域共生社会がある。ぼくらのアイデアが大きく花開いたときが、いまから楽しみだね。まあ、ぼくはすぐにでも咲かせたいけどね(笑)。

全員

あははは(笑)。

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